『ねないこだれだ』貼り絵の材料にびっくり

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公園

こんにちは、るぷらんです。

せなけいこ展、札幌に行って来ました。中島公園の中にある北海道立文学館での開催です。当初の4月5月の開催予定が出来なくなり、この度延びて7月まで開催されることになりました。ワークショップなどは中止ですが、とりあえず開催できて本当によかったです。

分散登校で午前中に学校から帰ってくるうちに見に行っておこうというのと、見られるうちに行かないと、いつ何時閉館になるかわからないから。

明日から学校無いかもって、そんなことずっと思ってきたから、明日どうなるかなんて誰もわからないそんなご時世ですよね。

せなけいこ展では、密を避けるため、入場制限があります。前日までのネット予約です。予約は名前とメールアドレスと電話番号だけで年齢性別などは聞かれません。レストランの予約程度のことしか聞かれないので躊躇なく予約できますよ。

でも土日は予約とるのが難しそうです。

美術館というと、入場までの長蛇の列というのが、上野あたりでよくありますが、予約制なのでそんなことはありませんでした。中も余裕ありました。

受付は2段階。

最初は予約確認と検温とアルコール消毒です。ものものしい雰囲気ありますが、今のご時世これがスタンダードで、これが感染症対策をしてるということなんでしょうね。

最初の受付で時間帯入場の整理券いただきます。

次の受付は、階段降りてチケットカウンターでお支払いです。

そして、時間帯の整理券見せてやっと入場できます。

入場してすぐ、ねないこだれだの絵の展示があります。絵本ではわからない、貼り絵の細かさが見られます。

せなけいこさんの本は、お話の内容が子供目線で、子育てあるあるが共感できて良い絵本と思っていました。

この展覧会では、絵を通して人柄の良さが伝わってきてとても感動しました。

貼り絵の材料が、買ってきた上質な紙ではなく、生活で得た紙なのです。

プロだから一流の道具でってなりそうですが、幼児の工作で使うような昔ながらの黄色いチューブ糊。今でも幼稚園では、指でつける糊をタオルで拭きながら使ってますが、あれで絵本が出来るのです。

弘法筆を選ばずとは、まさに、せなけいこさんのことです。

おばけのてんぷらなどで、出てくるうさぎさんのお洋服は、文房具屋さんの緑のチェックの包装紙の袋。昔、赤とかの薄い紙の袋あったなあと思い出しました。

多分ねないこだれだの女の子のパジャマは、請求書の封筒の中の柄。今でも、請求書や市役所からの書類など、中が透けないように細かい千鳥格子のような柄になってますが、ビリビリ破いてゴミ箱に行かないって凄い。

本当にこれらの材料でロングセラーの本が出来上がるってびっくりです。

その他にも羊羹の包み紙や、ウィスキーの箱など。一つ一つのものを大事にする感覚は今の人に無いかも知れないです。

子供の工作に、こういうもの使って出来ると、とても勉強になりました。

令和の今なら、綺麗なもので溢れていて、綺麗でも何でもかんでも捨てていましたが、それが全て良いことではないと考えさせられました。

1970年代に出版された本が、いまだに受け継がれられているって本当に素晴らしい。

昭和の子供も平成の子供も本質はあまり変らないのねというのが実感です。

大人も小さなお子さんも、楽しむことが出来るせなけいこ展です。

中島公園の地下鉄3番出口から出て、公園を進むと、分かれ道がありますが、左のパークホテルの裏側の大きい道を進むと文学館は近いです。

ぜひ入場の予約して行ってみてください。入場の予約しておけば、当日券を買って入れますよ。